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11月12日(土)、新型コロナウイルス禍での大規模地震発生に備え石巻医療圏での災害保健医療対応訓練を実施しました。
今回の訓練には、石巻保健所をはじめ、石巻市、東松島市、女川町の2市1町の保健師や当院の救護班、避難者役の看護学生など総勢約220名が参加。訓練は、新型コロナウイルスの市中感染が見られるなか大規模地震が発生、発災から3日が経過し各市町村で避難所が開設されているという想定で実施されました。感染症疑いや食物アレルギーのある人、介護を必要とする人もいる中、トイレ環境が悪く生活用水が不足している避難所を保健師と救護班が連携しながら巡回。避難者の健康状態や避難所環境を調査し避難所ごとの避難者数や医療ニーズの把握、コロナ感染疑い患者の洗い出しなどを行いました。また、石巻保健所と各市町に設置された保健医療調整本部をWebで繋ぎ、会議形式での情報共有体制も検証しました。
今回の訓練を通じて連携体制を確認できたとともに、避難者への二次健康被害や感染症の予防啓発等についての課題も浮き彫りになりました。この経験を活かし今後も迅速に対応できる体制構築や保健・医療の連携体制の強化に努めてまいります。
▲避難所に見立てた看護専門学校の教室。避難者役として、石巻赤十字看護専門学校と東北福祉大学の学生約160名が参加しました。
▲避難者役の学生に体調や必要な物資などを聞き取りする救護班員。
▲石巻保健所長と災害医療コーディネーターが連携し運営にあたる石巻保健医療調整本部。
Ishinomaki