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医療現場にソーシャルワーカーがいる意味

地域の中でSOSを発することができず潜在化していた方でも、救急搬送をきっかけに社会とつながっていくきっかけになることがあります。

医療の現場では医療だけをおこなうのではなく、患者さんを地域へつなげていく支援が必要になります。そのサポートをおこなうのがソーシャルワーカーです。

患者さんやその家族は複合的な課題を抱えていることが多く、貧困や社会孤立等にまつわる生活課題や心理・社会的課題で緊急的な関わりが必要です。ソーシャルワーカーが医療現場に存在することで、治療と同時進行で課題に関わっていくことができます。

地域全体で患者さんを支える

急性期のフェーズだけでは患者さんを支えることはできません。様々なフィールドで活躍している専門職やインフォーマルなサービスとつながることで、より強固な支援につながります。院内外ふくめ、ソーシャルワークのフィールドは広範囲です。

研鑽の日々

常に支援の質を高めるためにどのようなことができるかを考えます。そのための学びの時間やネットワークづくりには病院として最大限のサポートをおこなっています。

急性期というフェーズにおいても患者を生活者として捉え、社会福祉の専門職として相談支援を行い、地域連携の中心的な役割を担うことができるソーシャルワーカーを目指します。

あるソーシャルワーカーの一日

Q&A

Q1. ソーシャルワーカーになろうと思ったきっかけは？

A1.・家族が入院したときにソーシャルワーカーにお世話になったと聞いて、存在を知りました。退院後の生活を福祉の視点から見て「一緒に考える」ソーシャルワーカーの仕事がすてきな仕事だと思ったから。
・もともとは別の分野で仕事をしていましたが、人の暮らしを支える仕事をしたいと考えました。
・初めは何となくなってしまいました。自分にとっては未知の分野でしたが、実際に仕事をしたところ、面白かったため続けています。めぐり合わせがよかったのでしょうね。

Q2.職場のよいところは？

A2.チームワークは抜群です。院内一と豪語しても良いくらい。業務上、迷うことや悩むことがあっても、声をかけあい相談できるのがとても心強いです。

Q3.実際、忙しい？大変なところは？

A3.院内外より相談があり忙しいですが、プロフェッショナルとしてのソーシャルワーカーへの役割期待があり、必要な仕事であることが認識されていることは光栄なことだと思います。

Q4.ズバリ、この仕事のやりがいは何？

A4.私たちができることは限られますが、院外の支援者へ次のバトンを繋ぎ、支援の輪が広がり、患者さんが地域でその人らしく、安心して暮らしているという話を聞くとうれしく感じます。（たとえば、自宅で家族と過ごしたい思いがかなえられた、など）