MENU CLOSE MENU CLOSE

TEL

医療関係者の方 採用情報へ

甲状腺

キービジュアル

甲状腺

甲状腺は頚部に位置する約20g程度の小さな臓器です。主な役割として甲状腺ホルモンの産生、分泌があります。甲状腺ホルモンは身体の代謝を活発化する働きがあり、車のアクセルによく例えられます。甲状腺ホルモンが過剰になれば汗がたくさん出たり、疲れやすくなったり、体重が減少したり、下痢になったりします。不足すれば食欲や意欲の低下、体重増加、便秘などが起こります。
当科では甲状腺疾患に関する外科治療を行なっておりますが主な対象疾患は2つです。1つ目は甲状腺腫瘍です。甲状腺腫瘍は悪性腫瘍(がん)と良性腫瘍にわけられます。甲状腺がんに対する治療は切除が基本となります。また、良性腫瘍に対しては経過観察が基本となりますが、腫瘍が大きく気管や食道を圧迫しているような場合や、完全に悪性を否定しきれない場合は切除を行うことがあります。2つ目はバセドウ病といって、前述の甲状腺ホルモンが過剰分泌される疾患です。治療の基本は抗甲状腺薬の内服治療となります。しかしながら、稀に内服でコントロールがうまくいかない場合や薬に対するアレルギー反応のため内服が継続できないケースがあります。そのような時は手術が必要です。
甲状腺近傍に反回神経という神経があります。この神経は発声や嚥下に関する筋肉を動かすという重要な役割を持っています。したがって、甲状腺の手術では反回神経を損傷しないよう、細心の注意を払って行われます。さらに当科では神経刺激装置を用いて術中に反回神経を確認しながら手術を行なっており、より確実に神経温存を行えるよう努めております。神経は身体を構成する他の線維性の組織と似通った見た目をしています。この装置を用いることで反回神経を他の組織と誤認して損傷してしまうのを防ぐことができます。

対象診療科

Ishinomaki

関連外部リンク

  • 災害医療ACT研究所
  • 日本赤十字社
  • 日本赤十字社 宮城県支部
  • 日本赤十字社 宮城県支部 採用情報
  • 宮城県赤十字血液機センター
  • 石巻赤十字看護専門学校
  • 石巻市休日当番