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肝胆膵領域に発生する悪性腫瘍は「難治がん」に位置づけられるものが多く存在します。がんそのものの悪性度が高いことや、身体の構造上、手術困難な部位に癌が発生することが多いのが主な要因です。したがって、肝胆膵外科領域の手術は長時間であったり、出血量が多くなったりと大きな手術になりやすいのが特徴です。
当科は肝胆膵外科手術を数多く手がけており、肝胆膵外科高度技能修練施設(宮城県で6施設、東北地方で20施設)の認定を受けております。手術および周術期管理においても経験豊富なスタッフを擁しております。また、通常の切除のみならず、患者さんの状態によっては術前化学療法や術前放射線治療も組み合わせた集学的治療も行いつつ、安全で質の高い手術を提供できるよう多職種が一丸となって治療にあたっております。
また、近年では肝胆膵外科領域でも腹腔鏡手術が普及してきております。当科におきましても適応症例に対しては腹腔鏡下肝切除術、腹腔鏡下膵切除術を積極的に行なっております。通常の開腹手術に比べ、低侵襲(キズが小さく、身体への負担が軽い)であるのが特徴です。がんの根治性(がんが治ること)を追求するのは勿論ですが、「術後の痛みが少ない」「なるべく早く家庭や仕事に復帰できる」ということも目標に掲げております。
肝胆膵領域は非医療者にはイメージしにくく、手術の内容やその後の生活など、なかなか理解するのが難しいものです。患者さんお一人お一人の体の状態、癌の状態に適した治療方針、手術を提案させて頂きます。また、それらについて丁寧な説明を心がけておりますので何でも遠慮なく質問して下さい。肝胆膵外科領域の悪性腫瘍克服のために一緒に頑張りましょう。
CT画像を元に作成した3D画像を用いた術前シミュレーション
腹腔鏡下肝部分切除:IRカメラにて腫瘍位置(緑色に光っている部分)を確認
診療科
センター
専門外来
部門
Ishinomaki