TEL
おかだ よしふみ
岡田 吉史
1997年卒
認定資格・専門分野
日本麻酔科学会麻酔科専門医
日本麻酔科学会指導医
麻酔科標榜医
厚生労働省医師臨床研修指導医
たけなか としえ
武中 敏恵
1995年卒
認定資格・専門分野
日本麻酔科学会麻酔科専門医
日本麻酔科学会指導医
麻酔科標榜医
厚生労働省医師臨床研修指導医
おおもり ちえこ
大森 千恵子
2008年卒
認定資格・専門分野
麻酔科標榜医
厚生労働省医師臨床研修指導医
ほんま まいこ
本間 舞子
2009年卒
認定資格・専門分野
厚生労働省麻酔科標榜医
日本麻酔科学会麻酔科認定医・専門医
厚生労働省医政局長認定臨床研修指導医
もてき しょういちろう
茂木 章一郎
2014年卒
認定資格・専門分野
日本麻酔科学会麻酔科認定医
麻酔科標榜医
いりまだ ていじ
入間田 悌二
1979年卒
認定資格・専門分野
日本麻酔科学会麻酔科専門医
日本麻酔科学会指導医
麻酔科標榜医
厚生労働省医師臨床研修指導医
かんの みつひろ
菅野 充宏
2022年卒
わこう れん
若生 怜
2022年卒
当センターは県内でもトップレベルの年間麻酔科管理手術件数を誇り、最新のダビンチ手術を含めた高度医療から、低心機能・低肺機能・高度肥満・高難度手術等々の麻酔管理困難症例、また石巻・登米・気仙沼地区を網羅する3次救急の要である当院の救命救急センターを支えるべく突出して多い緊急手術症例に対応しており、幅広い麻酔管理症例を夜間休日24時間365日、基本的に“断らない麻酔”の実践のもとに受け容れ管理しております。
近年のCOVID-19感染患者さんの手術に対しても定期手術・緊急手術全てに対応できるよう看護スタッフや関連部署との連携のもと感染対策を確立し、受け容れを実践しております。
※麻酔方法についてご説明します。
麻酔は痛みなく手術を行うために絶対必要なものです。
麻酔には大きく分けて,全身麻酔と区域麻酔との2種類があります。
全身麻酔は患者さんに眠って頂きその間に手術をする方法です。
区域麻酔は患者さんは眠らず痛みを感じる神経を一時的に麻痺させた状態で手術をする方法です。
どのような麻酔を行うかは手術の種類、患者さんの身体の状況などを元に総合的に判断して決定させて頂きます。
全身麻酔は手術の間深く眠り、痛みを感じなくする方法です。
はじめに点滴から麻酔薬を流して眠っていただきます。
全身麻酔中は呼吸が弱くなるため完全に眠ったところで指の太さほどの呼吸のチューブを口から気管に入れて(気管内挿管)呼吸を補助します。
手術中はガスの麻酔薬(吸入麻酔薬)または点滴からの麻酔薬(静脈麻酔薬)が流れ続け、手術が終わって麻酔薬を止めると目が覚め、呼吸のチューブを抜いて病室に帰ります。
大きな手術の後などは数日間呼吸のチューブを入れたまま過ごす場合もあります。
区域麻酔には硬膜外麻酔,脊髄くも膜下麻酔,末梢神経ブロック、局所浸潤麻酔があります。
【硬膜外麻酔】
硬膜外麻酔は背骨の中にある、中枢神経を脳脊髄液に浸して覆っている硬い膜の外の空間(硬膜外腔)に麻酔薬を入れて手術部位の痛みを軽くする麻酔方法です。
横向きになり背中を丸めて頂き、背骨の隙間を探して直径1mm程の細いビニールの管を入れます。管からは何回でも鎮痛薬を追加でき長時間の鎮痛が可能です。
手術後はこの管から鎮痛薬を持続的に注入することで痛みを軽くします。離床や呼吸訓練も含め体の回復を早める効果があると言われています。この管は必要がなくなったら抜きます。
【脊髄くも膜下麻酔】
脊髄くも膜下麻酔は細い針を使って、背中から神経の近くに薬を入れて下半身を麻痺させる麻酔方法です。
横向きになり背中を丸めて頂き、腰付近の背骨の隙間から鎮痛薬を注射をします。薬が効いてくると下半身がしびれて痛みを感じなくなり、3時間程度の手術が可能となります。脚の痺れは6時間程度続きます。
脊髄くも膜下麻酔のあと稀に頭痛が起こることがあります。この頭痛は起きあがるとひどくなり横になると楽になるのが特徴です。日が経つにつれ徐々によくなりますが大変なときは麻酔科にご連絡下さい。
神経の走行に沿って薬を注入しその領域の痛みをとる方法です。超音波装置や電気刺激装置等を用いて行います。
神経を一時的に麻痺させる薬(局所麻酔薬)を手術をする場所に直接注射して痛みをやわらげる方法です。体への負担が軽い麻酔法ですが大きな手術を局所麻酔だけで行うことは出来ません。痛みをとりきれなかったり薬の量が多くなると中毒の危険があるためです。
※全身麻酔の患者さんを例に麻酔の大まかな流れをご説明します。
(1)手術前
担当の麻酔科医と手術センター看護師が手術の前に訪問し、診察と麻酔の説明をします。
この時、喘息、心臓病、アレルギーなどの病気がないかどうか、過去に受けた麻酔や手術で変わったことはなかったか、今どんな薬を飲んでいるかなどをお聞きします。
手術を受けた血縁者(両親・兄弟など血のつながりのある方)で麻酔に関して変わったことがなかったか、わかる範囲で調べておいてください。
これらをふまえて、患者さんの体の状態をよく把握し、手術日までの過ごし方や食事の制限、麻酔の方法、麻酔中や手術後の危険性、痛みのことなどについてご説明します。
(2)前日~当日朝
指示された時間以後の飲食はしないでください。お子様の場合は保護者の方による管理をお願い致します。胃の中に消化されていない食物が入ったまま麻酔がかかると食物が胃から逆流して気管に入り肺炎や窒息の原因になることがあります。
(3)手術室
手術室入室後にご本人様の確認をさせて頂きます。続いて血圧計、心電図、呼吸のモニターを体に装着し、点滴の確認をします。
硬膜外麻酔を受ける方は、この後体を横向きにして背中を丸めて頂き、背骨の隙間から管を入れる処置を行います。
いよいよ全身麻酔の開始です。点滴からお薬が入ると速やかに眠くなり、手術が終わるまで眠られた状態で過ごし、手術が終わって10-20分後に目が覚めます。
急に目が覚めたことに驚き、もう手術が終わったことを知って更に驚かれるかもしれません!
しかし、手術センタースタッフは患者さんが眠っている間、心臓の働き・血圧・呼吸状態等を監視し、栄養の補給・必要に応じた検査・お薬・輸血などで全身状態を良好に保つよう細心の注意を払い続けています。
(4)手術後
手術室内で患者さんの体の状態が安定したことを確認してから病室に戻って頂きます。
なお手術の種類や患者さんの体の状態によっては集中治療室など高度な管理を行う病棟で術後の数日間を過ごしていただくことがあります。
病室に戻ってから痛みや吐き気がひどい場合は痛み止めや吐き気止めを用意します。
主治医や看護師、または術後訪問に行く麻酔科医に遠慮せず症状を教えてください。
→これを守らないと麻酔中に吐いて重症の肺炎を引き起こすことがあります。誤嚥性肺炎といって通常の肺炎よりはるかに治療が困難なものです。
→全身麻酔には麻酔薬を含め様々な種類の薬を使用します。以前異常な反応を起こした薬剤やよく似た薬の使用を避けることはもちろんのこと、喘息やアレルギー症状を誘発しうる薬剤を避けることができます。万が一異常な反応が起きたときには速やかな対処をいたします。
→痰や咳が多くなったり、手術後の肺炎の危険性が高くなります。また、感染率があがり、傷の治りも悪くなります。
→特に麻酔中の高熱は悪性高熱症といって麻酔の合併症の中で最も危険で治療が困難なものです。発生は数万から数百万人に一人と稀なもので、血縁者に遺伝する可能性があります。
→麻酔終了時などに無意識にかみしめて折れたりすることがあります。ぐらぐらしている歯は事前に抜いていただくことがあります。
→麻酔中の酸素濃度測定等に支障をきたします。目周囲の装飾物は眼の損傷の原因となります。
→手術中やけどや感電を引き起こす危険があります。
手術そのもの、出血、麻酔薬などによって患者さんのからだ(特に心臓、肺、肝臓、腎臓などの大切な臓器)にはいろいろな負担がかかります。
喘息や心臓病、糖尿病、高血圧、肝臓病、腎臓病などの病気をもっている方、脳卒中や心筋梗塞になったことのある方などはさらに注意が必要です。
一見健康そうな方にこうした合併症がかくれている場合もあるので、手術の前にいろいろな検査を行ってチェックをします。
安全を期すために検査を追加したり、手術が延期される場合もあります。
手術中に使う薬に対して、アレルギー反応を示した方、麻酔薬によって高い熱を出し長期の集中管理を必要とする体質の方もいます。
血のつながった人の中に、このような体質の方がいらっしゃる場合は、必ず主治医や麻酔科医にお知らせ下さい。
合併症のある方、アレルギー体質の方、脳卒中や心筋梗塞になったことのある方、過去に受けた麻酔や手術で変わったことがあった方などにはより慎重な麻酔の準備を行うためにあらかじめ主治医から麻酔科に相談していただくことがあります。
全身麻酔では気管に入れた呼吸のチューブや麻酔ガスの影響で手術の後にのどが痛くなったり声がかすれたりすることがあります。
たいていは2~3日で回復しますが,手術中の姿勢や手術そのものによって起きることもあり回復に数週間かそれ以上かかることもあります。
また稀に声帯が麻痺を起こすこともあります。
たばこを吸う方は痰が多くなりがちで手術中や手術の後の肺の異常が多くなります。
できれば手術の4週間以上前からの禁煙をおすすめします。
かぜなどで発熱,せき,痰(たん)がひどいときは,手術中や手術後の合併症の危険が大きくなります。
急を要する手術はしかたがありませんが,通常は手術を延期するほうが安全だといわれています。
小さなお子様は特にその危険が高く、2週間以内の風邪がある場合に延期をお願いすることがあります。
歯がぐらぐらしている方、歯ぐきがやせている方では、チューブを気管に入れる操作の時に歯がかけたり取れたりする危険があります。
手術によっては、長時間同じ姿勢をとることによってしびれや痛みが残ることがあります。
たいていは数日間でなおりますが、まれに回復に数週間以上かかることもあります。
血が止まりにくい人に硬膜外麻酔などの背中の局所麻酔を行うと稀に神経の近くの出血から神経が圧迫され下半身の麻痺を起こす危険があります。
また局所麻酔用の針がたまたま神経に触れたりすると、痛みやしびれがしばらく続くことも非常にまれにあります。
麻酔がきれた後も手術の傷とは無関係と思われる場所に痛みやしびれを感じるようでしたら主治医や看護師、または麻酔科医にご相談下さい。
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
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総麻麻酔科管理件数 |
3,761 |
3,817 | 3,470 | 3,537 | 3,680 |
定期手術 | 3,070 |
3,016 |
2,738 | 2,850 | 3,024 |
臨時・緊急手術 | 691 |
801 |
732 | 687 | 656 |
診療科
センター
専門外来
部門
Ishinomaki